日本のコロナヴィールス-19の感染者数は、5.000人と推定(2020年4月4日現在)ーーマスク信仰ではなく、感染者数の検査を!ーー大本営発表から真実を考える
日本のコロナヴィールス-19の感染者数は、5,000人と推定(2020年4月4日現在)――あるいは、本当の死亡者は、すでに10,000人を超えているのかもしれない。
――マスク信仰ではなく、感染者数の検査を!――大本営発表から真実を考える――中村天風の論説の援用
2020年04月04日 田村伊知朗
追記 2020年05月07日 下線部
追記 2020年08月22日 太字
日本のコロナヴィールス-19( Coronavirus SARS-CoV-2)の感染者の数は、不明である。そもそもほとんど検査していない。保健所でも、38度以上の高熱が4日間継続していないと、検査すらしてくれない。1日だけ高熱が出ても門前払いである。
検査をせずに、マスクを信仰している。マスクをしても、コロナヴィールス-19を排除できない。マスクの穴の大きさは、5マイクロメートルであり、コロナウイルスは、0.1マイクロメートルにすぎない。マスクの穴の大きさは、コロナヴィールス-19( Coronavirus SARS-CoV-2)の約50倍である。マスクの穴は絶望的に大きい。にもかかわらず、マスクをしろと言い、マスクを各世帯に2個無料配布するという。そのような暇と金が余っているのであれば、感染者を発見するための検査をすべきであろう。日本の厚生労働省は暇と予算を持て余していると言わざるをえない。マスク信仰は、かつての言霊信仰を想起させる。現代日本は、マスクによる怨霊退散、そしてコロナヴィールス-19( Coronavirus SARS-CoV-2)退散を祈念しているのであろうか。マスクと感染症予防は、ほぼ2%の関連性しかない。常識的に判断すれば、ほぼ両者は無関係である。
(下線部は、2020年5月7日に追記された)。
マスクに関して、中村天風は次のように規定している。「マスクを常用すると、口腔内の粘膜皮膚の生活力や、特に鼻腔内及び咽頭粘膜または気管部の抵抗力をますます弱めて、僅かな病的刺戟にも直ぐ犯されて、鼻やのどに加答児疾患を起す機会を多く作るからである。元来あのマスクというものは、自分が何かの病をもつ弱い体で、他人にそれを伝染させまいと・・・使用すべきもの」である。[1] 自分の健康を保持するためにではなく、他者への配慮をするために、マスクを使用すると明白に述べている。当然であろうが、中村天風は近代思想家であると同時に、医学博士であるという事実を思い出した。そして、中村天風は因習を嫌っていた。
(太字部分は、2020年8月22日に追記された)。
中村天風の議論は、より医学的に補強されている。ドイツの文献によって、マスクの免疫力低下だけではなく、バクテリア増殖によってより症状は悪化するであろう。「マスクによって、病気になる。・・・皮膚には、ブドウ球菌があり、マスクと接触する。口の中には、連鎖状球菌がある。孵化器が、長期にわたるマスク使用である。吐息によって、湿った暖かい空気が存在することになり、それをバクテリアが好む」。[2] 特に、日本の夏においてマスクをすることは、人間の免疫力を低下させる。
したがって、感染者数を推測するしかない。2020年4月4日現在、ドイツの感染者数は85,778人であるが、死亡者は1,158人である。死亡率1.3%である。[3] 日本の感染数は、2,617人、死亡者は63人である。日本の感染者数は、信用できないが、死亡者数は信用できると仮定している。また、死亡率は、ほぼ日本と同じような医療体制を誇っているドイツと同じであると仮定してみよう。約1.3%いうドイツの死亡率を参考にして計算してみると、日本の感染者数は、4846人である。スウェーデンとほぼ同じであろう。感染者数は、5.000人前後であろう。世界の他の国と比較すれば、20位くらいのランクにあると推定される。[4] しかし、スウェーデンの人口は、1,000万人でしかない。その10倍以上の人口を有する日本は、まだ安心してよいのかもしれない。
ただ、ドイツに比べて、日本の死亡者数が二桁異なっている。まさか、死亡者数まで隠蔽しているのであろうか。もし、死亡者数が二桁間違っているのであれば、本稿の推定も無意味となろう。その可能性を筆者は危惧している。もちろん、病院でコロナヴィールス-19の感染者が死亡すれば、この死亡者数に換算されるが、自宅での死亡者、たとえば重度の癌患者、糖尿病患者が死亡すれば、死亡診断書にはたんに心不全と書かれるだけである。たとえ、この重度の癌患者がコロナヴィールス-19に感染していたとしても、死者の感染可能性を調べる町医者はほとんどいない。家族が医者を呼んだときには、患者はすでに死亡している。心不全という診断は適切である。この患者は、コロナヴィールス-19の死者とは換算されない。たとえば、私の親族4人が、自宅で死亡している。4人とも、死因は心不全であった。4人とも重度の疾病、たとえば癌、パーキンソン病等に苦しんでいた。死亡診断書には、すべて心不全と書かれていた。もちろん、間違いではない。しかし、正しいとも思えない。必要なことは、大本営発表を信仰することではない。大本営発表の中にも、真実は含まれている。その事実を総合的に判断するしかない。もし、死亡者が二桁異なっていれば、たとえば1,000人を超えていれば、ドイツ並みの感染者数が日本に潜在していることになる。
また、日本では年間約120,000人が肺炎で死亡している。月間、10,000人である。この肺炎死亡者の内、約10パーセントがコロナヴィールス-19( Coronavirus SARS-CoV-2)に罹患していれば、死亡者数は、半年間で約60,000万人である。イタリアと同程度になる。果たして、どの程度がコロナヴィールス-19( Coronavirus SARS-CoV-2)を主要要因として死亡しているのか、闇の中の事象である。
(2020年4月4日)
[1] 中村天風『真人生の探究』天風会、1994年、242頁。
[2] Masken machen krank. In: Naturkraft-Gesunheit e. V. In: https://naturkraft-gesundheit.de/masken-machen-krank/ [Datum: 07.08.2020]
[3] Vgl. Robert Koch-Institut: COVID-19-Dashboard. In: https://experience.arcgis.com/experience/478220a4c454480e823b17327b2bf1d4. [Datum: 04.04.2020]
[4] Vgl. Coronavirus disease (COVID-19) Situation Dashboard. In: https://experience.arcgis.com/experience/685d0ace521648f8a5beeeee1b9125cd. [Datum: 04.04.2020]
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