小樽商大、帯広畜産大、北見工大そして北海道教育大学?
小樽商大、帯広畜産大、北見工大が、経営統合し一つの大学法人になるという。しかも、他の北海道の単科大学のさらなる参加を歓迎するという。もちろん、北海道教育大学もその一つとして、統合された大学法人も考えているのであろう。もし、四つ目の大学として、北海道教育大学が参加すれば、経済系学部、畜産系学部、工学系学部、教育系学部そして現在はまだ学科である国際地域系学部の5学部を擁する北海道第二の大学が誕生するはずである。しかし、なぜか教育大学は、この新大学法人に参加しないようである。
このような経営に関する事柄は、末端の教授には知らないうちに、進行している。おそらく、統合する三大学の教授も実感はないであろうし、またその議論過程に参加したのは、少数の上層部だけであろう。
そして、本部は帯広に置くという。しかし、北海道の中心は、名実とも札幌市である。もし、北海道教育大学がこの統合に参加すれば、その本部は北海道教育大学の敷地におかれるはずである。この大学は、札幌市北区に広大な敷地を有している。なぜ、統合過程に参加しなかったのかは、末端教授にはわからない。
しかし、文部科学省はこの統合を後押ししているのであろう。理由があるはずである。巨大な潮流が存在しているはずである。それくらいのことは、予見できる。偏狭な時代認識そして偏狭な過去へのこだわりが、巨大な損失を生むことは、歴史的事実である。第二次世界大戦に参加した日本は、どのような戦争目的を設定していたのか、不明である。イギリス本土やアメリカ本土をその植民地にしようとしていたことは、ありえないし、中国ですら、占領できなかった。なのに、満州で流した血を無駄にできるかという、偏狭なこだわりが、永久戦争への道を開いた。そして、敗戦を迎えた。
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