20151219 『北海道新聞』掲載ーー路面電車講義
1. 岩崎あんり「函館市電」『北海道新聞』(2015年12月19日、29面)
路面電車に関する講義が『北海道新聞』において紹介された。
岩崎あんり『北海道新聞』記者によって、本講義の意義が、新聞紙面に掲載された。路面電車の貸し切りだけではなく、本講義の全体像を社会に周知した。この意義は大きい。地域プロジェクトという講義の一端が紹介された。
『北海道新聞』の取材は、12月5日に実施された。したがって、12月7日にこの記事を掲載することも可能であった。しかし、この記事は地域プロジェクトに関するものではなく、路面電車の延伸可能性を議論の対象にした。12月19日前後には、札幌市電の延伸が完成した日でもあった。それに合わせて、函館市電の延伸問題に関する記事を掲載した。『北海道新聞』あるいはマス・メディアの総体の深謀遠慮が感じられる。もちろん、岩崎氏はそのようなことをおくびにもださなかった。しかし、紙面をよく読んでいると、このような配慮を感じることもある。
もっとも、道南版である。それほど影響力を持っていない。それは本記事の限界である。より本質的に言えば、本講義そして本講義を担当している田村伊知朗の能力の限界である。致し方ない。
« 20151213 『函館新聞』掲載ーー路面電車講義 | トップページ | 後期近代の公共交通に関する政治思想的考察――ハレ新市における路面電車路線網の延伸過程を媒介にして (その四)ーー4.ドイツ統一後のハレ新市における地域内の公共的人員交通 »
「公共交通原論」カテゴリの記事
- 田村伊知朗への連絡方法ーーコメント欄へ(2022.10.06)
- 近代思想史という学問――近代交通思想史という学問の構築ーー近代政治思想史と近代社会思想史(2021.05.13)
- 「北海道新幹線・新函館北斗駅をめぐる政治思想」に関する講演会(2020.07.22)
- 道路交通による自然環境と人間的自然に対する否定的作用――ドイツにおけるその具体的様態に関する考察 (2020.06.20)
- Die negativen Auswirkungen des motorisierten individuellen Verkehrs (2020.06.12)