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高齢ニート(=ヒッキー)の優雅な生活(その三)――恋愛するニート?

20140729 高齢ニート(=ヒッキー)の優雅な生活(その三)――恋愛するニート?

 

安藤君(仮名、推定年齢45歳)は、ニートである。しかし、34歳を超えても労働することはない。彼の生活信条からして、労働する人間は馬鹿である。彼は、それに対して、自給自足を対置する。もちろん、現代社会に生きているかぎり不可能であることも承知している。

 労働しなくても、彼は今まで生きているし、おそらく50歳になっても、働かないであろう。失業者が溢れている現状で、彼に新たに職が見つかるわけでもない。毎日職安に通っても無駄である。

 このような彼にも、恋人ができたそうである。きっかけは、彼によって生産された野菜である。この野菜――完全無農薬野菜の噂を聞いて、彼のところに買いにきた女性がいたそうである。彼女の経歴に関して詳しくは知らない。ただ、超有名な女子大学を卒業後、専業主婦になったそうである。現在は無職であるようだ。彼女もまた、働いるようには見えない。

 買い付けに来た女性に対して、彼は野菜を売ったのであろうか。彼は労働を否定するので、その女性に野菜を贈与したそうである。この点において彼の哲学が実現された。もっとも、その女性だけであろうが・・・・。いつもは金に結構終着している。それがきっかけで、二人の交際が始まったようである。

 彼女の影響もあり、彼は野菜だけではなく、鶏卵を生産し始めたようである。朽ちかけてはいたが、庭隅に鳥小屋があった。それを修理しつつ、鶏を飼い始めたようだ。数羽の牝鶏が一日何個か卵を産むようになった。それを件の女性が売っているようである。受精卵であるので、女性の近所でも評判が良いようである。スーパーマーケットのように、110円では売買しない。1100円程度で分けているようである。

正確に言えば、その女性の交際範囲で贈与しているのかもしれない。ただ、贈与された側は、そのお返しを現金ではなく、別の機会にしているようである。実体は不明である。大都市であれば、食事を御馳走になっただけでも、数千円になる。都市ホテルであれば、5千円程度のランチはまれではない。もっとも、私の近所のホテルのランチは、972円である。税抜きであっても、少々高価とかんじる。

 ただし、安藤君もその詳細を知らない。その女性の歓心をかうことが目的かもしれない。あるいは、知っているのかもしれないが、私に言わないだけかもしれない。彼女との交際を始めたからといって、彼の生活が激変したことはない。相変わらず、10時前後に起床している。増えた仕事は、鶏のためにエサを確保するだけである。それも通常の業者のように、数百羽の鶏を飼っているのではないので、楽なものである。

 第三者の目から見て、彼の生活は優雅である。少なくとも、満員電車に揺られ、マックの安い中国産の挽肉を食べている労働者よりも、食生活は優雅である。完全無農薬の野菜を食べている。しかも、新鮮である。朝採ではなく、昼採ではあるが・・・。

 彼に聞くと、早朝の、しかも夏の3時、4時のトウモロコシは、格別だそうである。朝露が付いたトウモロコシを生でそのまま食うと、どんな高価な肉よりも美味だそうである。彼はそれに舌鼓を売った後、寝るそうである。

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