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人間関係における記憶と一期一会――西岸良平「コスモスの花」西岸良平『3丁目の夕日 夕焼けの詩

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20140524 改題

20140519 人間関係における記憶と一期一会――西岸良平「コスモスの花」西岸良平『3丁目の夕日 夕焼けの詩』

 

 人間と人間の関係は、本質的にその記憶に基づく。家族はその典型であろう。少なくとも、多くの人間は成人するまでは、両親及び兄弟と濃密な関係を持つ。愛憎半ばであれ、その記憶は家族との実質的関係が薄くなったとしても、保持されている。古い友人もまた、同様である。友人であったかぎり、過去において相互尊敬という事実はあった。

 しかし、数十年前、どのように濃密な関係を築いたとしても、それが一生続くわけはない。人間は一瞬交錯したとしても、その関係は一時的でしかない。まさに、一期一会は、その関係を明瞭に概念化している。

 西岸良平は「コスモスの花」において、この概念を双子の姉妹、春子、秋子の関係を通じて明確にした。この場面は、子供時代に濃密な関係を築いた二人の別れを表現している。子供時代、青春時代に愛憎を共有した双子の姉妹であった。しかし、それぞれが別の途を歩む。セリフは必要ない。絵だけで十分だ。漫画史に残る名場面である。

 

西岸良平「コスモスの花」西岸良平『夕焼けの詩』第11巻、小学館、1983年、34頁。

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