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スイス気象メディア社(Meteomedia AG)による東京電力福島第一原子力発電所からの放射性物質拡散予想のドイツ語版からの閲覧不能――日本語版のみでの閲覧可能性

20120625 スイス気象メディア社(Meteomedia AG)による東京電力福島第一原子力発電所からの放射性物質拡散予想のドイツ語版からの閲覧不能――日本語版のみでの閲覧可能性

 

 

ドイツ気象庁が20117月下旬で東京電力福島第一原子力発電所からの高度放射能汚染雲拡散予想を停止したので、20118月以降、スイス気象メディア社(Meteomedia AG)という民間企業が、その予想を継承した。[1] 

この営利企業による予想は、105001500m の異なる三つの高さの風向きを同時に提示している。この会社はドイツ気象庁に比べてより詳細な情報を我々日本人に提示している。しかも、この予想は万人に開かれている。

もちろん、日本国政府、気象庁もその予想をしているはずである。しかし、国民には知らせていない。知らせているかのかもしれないが、多くの国民にはその情報への接近はほとんど困難である。この状況は、2012624日現在でも変わらない。我々は、この気象会社にその生存可能性を依存している。東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故は、未だ終焉していない。毎日、放射能は空気と土壌そして農産物を汚染している。麗しき日本ではなく、放射能にまみれた日本列島に我々は居住している。

スイス気象メディア社(Meteomedia AG)は、東京電力福島第一原子力発電所からの放射性物質拡散予想をドイツ語版から閲覧不能にした。少し、混乱した。しかし、日本語版からその情報を我々は獲得できる。[2] ほとんどの欧州人もまた、東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故を問題にしようとしないのであろうか。日本人にとっての命綱は、かろうじてまだ繋がっている。しかし、近い将来この命綱も怪しくなるかもしれない。

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