優先席ではなく、専用席の設置ーー日本文化の欠陥
電車では優先席がある。しかし、それは各車両で3-4席にすぎない。できれば、優先席だけではなく、専用席にすべきであろう。
6席を専用席にすべきであろう。どんなに混んでいようとも、そこには妊婦、子連れ、障害者等の優先者がいなくても、健常者はそこには座れない席を作るべきであろう。どんなに混雑しても、そこだけは健常者は座ってはならない。満員電車であっても、後から障害者等が乗り込む可能性がある。
日本人は奥ゆかしい。とりわけ、妊婦、子連れ者等は自己の存在だけで奥ゆかしい振る舞いをせざるを得ない。後から乗り込み、そこに座っている健常者に対して、席を譲れと命令することはない。しかし、欧州では当然のことである。障害者専用席に関して無知な外国人旅行者が座っていたとしても、あとから乗り込んできた障害者が障害者手帳を提示して、「どけ」と言う場面に遭遇したことがある。障害者といえども、外見上からは判断できない場合が多いからである。
このような当然の権利を主張する欧州人に対して、日本人はその権利主張に関して曖昧である。健常者が障害者等の専用席に座ることは恥である。このような文化を形成すべきである。
追記
本記事は、2005年10月に下書きとしてそのままになっていた。記事すべてを検証しているときに、それを発見した。まだ、時事性を喪失していないので、そのまま掲載することにした。専用席は、未だないからだ。
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