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近代における一元化する世界像

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「二元論的世界が構成されることになる。・・・はこの二元論を克服しようとする。」このように表現されるとき、二元論的世界像は、克服すべき対象である。二元論は統合されねばならいという思想的弱点として構想されている。たとえば、マルクスのヘーゲル国法論批判にもそのような一節がある。市民社会と政治的国家の二元論である。しかし、一般的に言えば、二元論は克服すべき対象であったのであろうか。もちろん、この問題の背後には、弁証法の問題、つまり対立物はより高次の次元において揚棄されねばならないという思想がある。この思想の代表的なものとして、ヘーゲル弁証法がある。

 近代は二元論を一元化できると想定している。より整序された秩序意識を持っている。この思想的前提こそが問題にされるべきであろう。

 また、日本思想史において、ホンネとタテマエという二元論がある(中根千枝参照)。この二元論もまた克服すべき対象であった。しかし、二元論自身は克服すべきであろうか。市民社会の原理と政治的国家の二元論は近代の特有の原理であるが、その二元論そのものを承認すれば、近代の揚棄の問題も解消する。この克服すべき二元論という問題も考え直すべきであろう。

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