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日本気象庁のセシウム等の拡散予想ーー情報の隠蔽と風評被害

 文部科学省は遅ればせながら、有害放射性物質、セシウム137、ヨウ素131等の拡散をSPPPEEDIとして掲載するようになった。 1 3月23日以降の話である。それは、河野太郎衆議院議員等の働きかけの結果であろう。もし、自民党の政治家、あるいは政府の審議会委員等が黙っていれば、別の結果をもたらしたに違いないであろう。

 しかし、公開する時期が遅れたことは確かであろう。3月14日以降の数日間というもっとも危機的な時期において、この情報を国民は、自国政府、自国機関からではなく、ドイツ気象庁、フランス気象庁から得ざるをえなかった。少なくとも、日本気象庁は、他国の気象庁と比べて、詳細な気象情報を保持している。放射性物質の移動は、山岳の位置、その距離だけで決まるのではない。海流の温度、方向、強さ等によってもかなり違ってくる。ドイツ気象庁の予想の外れも、かなりあった。日本の自然条件に関する細やかな情報に乏しかったからである。

 この間、国民は、異なる国の様々な気象予報に驚きながら、不安になっていた。この不安の現象形式が風評被害であった。政府がこのような情報の隠蔽を行うかぎり、安心した復興などという言説は、その妥当性を消滅させるであろう。

 さらに、このコンピューターシステムは、体系化そして視覚的情報として数日後の拡散データーを予測できたにもかかわず、それを提示しなかった。おそらく、風評被害が拡散することをおそれたのであろう。現実に放射性物質が拡散しているにもかかわらず、情報の拡散を恐れた。

1.http://www.bousai.ne.jp/vis/torikumi/index0301.html

 

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