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危機における交通復興ーーその緊急性の錯誤ーー在来線の復興に向けて

 今回の震災復興における交通網の復興の順序が根本的に錯誤している。現在の順序は、1、空港、2、港湾、3、高速道、4、一般道、5、新幹線、6、最後に在来線の順序になっている。しかし、空港、港湾とならんで、在来線の復興こそが、優先されねばならない。道路輸送は、基本的に個別的交通である。それに対して、大量輸送手段としての鉄道は、空港、港湾と並んで優先されるべきである。

 在来線は、単に人員の輸送だけではない。物資の大量輸送においても、優れている。また、そのエネルギー効率の良さという観点からも、自動車輸送に勝っている。もちろん、近距離の輸送はトラックに依存している。しかし、現在のように、長距離輸送をトラックに依存することは、環境保護の観点からだけではなく、エネルギー効率の観点からも問題が多い。

 現在、石油の価格は、1バーレル=100ドル前後である。数十年前の、1バーレル=20ドル前後と比較して、約五倍に上昇している。もちろん、この間、円の価値が上昇することによって、それを相殺しているにすぎない。もし、対ドル円安水準にもどれば、現在のガソリン価格1リッター=150円ではなく、300-400円前後に上昇しても不思議ではない。現在の石油価格が上昇していないのは、市場原理以外の原理に依存しているにすぎない。10時間待ちの行列を解消する方法は、簡単である。値段を上げればよい。1リッター=300-4000円でも購入可能な人間はいる。500円まで上昇すれば、購入可能者はかなり限定されるであろう。需要が供給に比較して、多ければその価格は上昇するはずであるが、その原理が別の理由で妨げられているにすぎない。しかし、それは社会主義原理でしかない。

 危機管理は、まさにこの点から考察されるべきである。エネルギーが不足している場合、大量輸送手段としての鉄道が復権されるべきである。

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