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Onagawa 女川原発をめぐるドイツの新聞と日本の新聞の差異

ドイツの新聞『Welt(2011313)によれば、Onagawa(宮城県 女川原子力発電所)において、原子核の異常事態(den nuklearen Notstand)が生じていると報じている。通常の値の400倍を超える放射線量が検出されたとしている。[1]

東北電力によれば、東京電力福島第一原子力発電所の爆発事故から漏れた放射性物質が南風で宮城県まで運ばれてきたと推定している。[2]

1、       ドイツの新聞が正しいとするならば、女川原子力発電所において何らかの異常が生じていることになる。

2、       日本政府、東北電力の推定が正しいことになると、問題はさらに大きくなる。東京電力福島第一原子力発電所から女川原子力発電所までは、約100キロメートル離れている。100キロ飛散した結果、放射線量が通常の値の400倍,、つまり21マイクロシーベルトを観測するのであれば、その途中では、さらにその値は大きくなる。福島県北部では、少なくとも通常の値の400倍を超える放射線量が観測されたはずである。少なくとも、福島第一原子力発電所から半径100キロにわたって、放射線量が拡散したことになる。それに対して、早野龍吾・東京大学教授は、この推定に疑問を呈している。[3] 

この相異なる新聞の見解に共通していることは、福島県、宮城県において「被曝」が確認されていることである。その原因が、女川原子力発電所であるのか、福島第一原子力発電所であるかを別にすれば、この両県において、重大な事態、まさに非常事態が進展していることになる。福島県だけではなく、宮城県においても放射線に関して異常事態が生じている。

 どちらの新聞が正しいのであろうか。現在の私には、その真正性を判断する基準、つまり原子力政策に対する知識は、ほとんどない。しかし、放射線量に関して異常事態が進展しているということだけは、理解できる 


[1]http://www.welt.de/vermischtes/weltgeschehen/article12803754/Japan-ruft-Notstand-fuer-Atomkraftwerk-Onagawa-aus.html

[2] 『読売新聞』2011314日、5面。

[3] 『毎日新聞』2011314日、2面。

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