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バカ学者と学者馬鹿ーーセシウム137で汚染された牛乳の摂取

 学者馬鹿とは、学問の討究を第一義的に考える人間である。3月11日以降においても、自分の研究に邁進している学者である。この学者はある意味尊敬できる。どのような状況になろうとも、自分の研究を第一に考える人間である。おそらくこのような学者は、テレビもラジオも点けず、ネット社会とも無縁である。たまに、新聞くらいは読むかもしれない。そのような学者を知っているし、自分も少し憧れる。彼らは、自分の研究領域に固執している。このような学者馬鹿とは、将来酒を飲みたい気がする。

 しかし、バカ学者は、そうではない。暫定基準値を超え、出荷制限を受けた、セシウム137を含む牛乳を飲んでも、「すぐさま健康に被害はない」、という言説を振りまく人間である。1 もちろん、この言説は正しい。しかし、ある条件のもとでのみ正しい。科学が条件づけられているという前提を無視している。

 問題は、出荷制限を受けた牛乳だけではない。同じように汚染された土壌、水、空気から形成された食物を食べ続ければ、どのような結果になるのかが問われている。牛乳と同じように、暫定基準値を超えた水を摂取し、野菜を摂取すればどのような結果になるのかである。しかも、毎日である。水も空気も汚染されている限り、土壌も汚染されている。あるいは、基準値を超えたプルトニウムを摂取し続けると、どのようになるかである。

 しかも、暫定基準値はある意味疑わしいものである。3月17日以前において、セシウム137の基準値は10ベクレル/1Kgであった。 2 しかし、現在では、200ベクレル/1Kgと20倍に跳ね上がっている。2倍ではない。このような基準値の変更は、国内でしか有効性を持ちえない。セシウム137を含んだ土壌からの生産物は、国内暫定基準をみたしていたとしても、海外では水際で廃棄処分されるであろう。外国の検査機関は、日本国政府の暫定基準など見向きもしないからである。

1、http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110320-OYT1T00403.htm

2. http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf

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