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生得観念と平等主義的原理ーー初期近代の思想

デカルトの思想の一部を要約してみよう。大陸合理論において生得観念が認められていることによって、人間は理性的存在として規定されている。人間は神によって創造された、生来の理性的存在者であり、万人が理性的存在者である。平等かつ同質的人間像が構成され、理性的人間が自己自身に基づいて真理に到達可能である。複雑な世界が単純な原理に還元されることによって、この真理に万人が接近可能である。平等的世界像が成立し、政治的領域における一人一票制が成立する。身分制的原理において、身分が上昇すればするほど、理性をより多く持ち、身分が低いほど、理性をより少なく持つ。支配あるいは政治的なものに従事する身分と、そこから除外された身分が明確に区別されている。後期の身分制社会において、その原理を根本的に否定する近代的論理が現れる。

この点はロックのタブラ・ラサの理論と同様な平等主義人間像を描いている。それは通説のように、相対立する議論ではなく、初期近代特有の思想である。

彼のこの思想には幾何学的世界像が背景にある。幾何学は単純な概念から複雑な概念へと上昇可能である。点と線という単純な概念から構成される。この単純な原理は万人によって認識可能であり、人間が理性的存在であるかぎり、この単純な原理を認識可能である。

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