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統一地方選の争点 その三(20年後の地域と交通)

 

ここでは、新函館駅と現函館駅との鉄道による接続をより容易にするための問題を札幌延伸に配慮しながら考察してみよう。現在の計画では、新函館駅周辺に単線部分が残されており、その輸送力に問題がある。残された単線部分(七飯駅と新函館駅間)の複線化が課題になろう。さらに、現在公表されているプラットホーム建設計画によれば、在来線、新幹線共用の1面しかなく、速達形式新幹線(たとえば、「はやて」号)と各駅停車新幹線(たとえば、「やまびこ」号)との接続用のプラットホームはない。早急な対策が必要であろう。

さらに、このような新幹線駅建設問題だけではなく、既存の交通網の整備に関しても、自動車道優先の思想が散見される。既存市街地における歩道、アーケイド等の整備が緊急の課題になる。また、幸いにも函館には路面電車が残存している。この電車を基礎にした交通政策が課題になろう。

このような街づくりの骨格を忘れて、個々の観光資源を建設するといった枝葉末節な政策に邁進するかぎり、函館市が数十年後に財政破綻した夕張市にならぬという保障はない。そのための時間は限られている。今回の選挙によってこの問題意識が市民の政治的共有財になって初めて、函館市の将来が開けるであろう。数年後の函館を基準にするのか、20数年後の函館を基準にするのか、つまりどのような政策期間を採用するかが、今問われようとしている。

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