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人間の生産ーー管直人の擁護

 

 管直人が生殖行為を人間的生産として述べたことに対して、批判が集中している。このような言葉狩りは、自民党幹事長の言うように無益なことである。言葉狩りが言語に対する過剰な検閲的機能を発揮するからだ。

 しかし、「人間の生産」、あるいは「生命の生産」という概念は19世紀西欧における古典的社会学、経済学では一般常識に属することである。「労働における自己の生命と生殖における他者の生命、すなわち子供の生産」は、古典的学問において常識的見解である。生産という概念は物質的生産だけではなく、人間の生産を含む包括的概念として理解されるべきである。代表的な事例として以下の文章をあげておく。

 

Die Produktion des Lebens, sowohl des eignen in der Arbeit wie des fremden in der Zeugung, erscheint nun schon sogleich als ein doppeltes Verhältnis—einerseits als natürliches, andrerseits als gesellschaftliches Verhältnis….(K. Marx: Deutsche Ideologie 1845. In: MEW. Bd. 3, S. 29. )

 

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