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奉仕活動を独占する福祉活動

 

 しかし、後期近代においても特定の分野の労働者は聖職者意識を他の分野の労働者に対して格段に持っている場合がある。その分野の一つが社会福祉の領域である。社会福祉に従事することは、社会的有用性が他の領域とは格段に異なっているという意識である。その証拠として、今でも奉仕活動は福祉労働に限定されている。所謂ボランティア活動は広義の福祉活動に限定されて解釈されている。教員養成課程においてこのボランティア活動は必修化されている。この活動は単位として認定され、この単位を取得しないかぎり、教員免許は賦与されない。また、この単位を取得しないかぎり、卒業も不可能である。この活動は教員養成課程において福祉活動に限定され、通常の営業活動、たとえば銀行の窓口に立つことにこの単位を履修したことにはならない。況や、コンビニエンスストアーでレジを打っても単位習得になるはずはない。ボランティア活動、つまり奉仕活動は福祉に限定されている。

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