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聖職活動としての福祉労働ーー後期近代におけるその変容

 このように福祉活動は社会的有用性という観点から高い地位を占めている。この理由の一つは、初期近代において、福祉が公的領域として認定されていたからだ。まさに、福祉国家は福祉的領域に介入することによって成立した。国民の福祉における中核的領域して社会福祉が設定されていた。この領域において労働することは、福祉国家の中核における活動として認定された。とりわけ、初期近代においてこの福祉国家が形成途上にあるときには、この使命感は特別であった。それは初期近代における高級官僚の使命感に似ていた。

 しかし、後期近代になるとこの使命感は希薄になり、その公務労働に相似した非効率性のみが目立つようになった。後期近代における課題の一つがこの分野における市場原理の導入であった。

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