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討論会へのお誘いーープロレタリアート的存在

 初期近代においてプロレタリアートは確実に存在した。このプロレタリアートの社会内統合か、あるいはその社会変革能力による社会外化が論争になった。プロレタリアートという社会的階層は、はたして近代社会総体を変革しようとしたのであろうか。

 後期近代に生きる我々にとって、このような問題すらが嘲笑の対象になる。しかし、プロレタリアートという社会存在が消滅したのではない。社会を微視的に考察すれば、初期近代のプロレタリアートという社会存在と相似している人々が確かに存在する。しかし、彼らの存在が現代の中核的社会問題として認識されていないだけである。

 今、格差社会が問題になっている。ドイツでも、「下層」という言葉が一般化しつつある。もちろん、侮蔑をこめて。この下層者ははたして社会変革能力を有しているのであろうか。この問題は論争的である。忌憚のない論争が生じれば興味深いものになろう。

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