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ニート論:補論ーー大阪の女性監禁容疑者

http://newsflash.nifty.com/news/keyword/kankin/tk__yomiuri_20060803i514.htm

 大阪で女性を監禁したという容疑で42歳の男性が逮捕された。報道等では裕福な父親に生活を依存していたという。また、複数のマンションを所持したようである。彼が現在、どのような社会的役割を演じていたかは、明らかではない。可能性として、父親の経営する会社に就職していたか、あるいは経営者の一員であったかもしれない。いずれにしろ、長期間、女性を監禁するためには、すくなくとも通常の労働者のような生活、すなわち朝7時に起き、夜8時以降に帰宅するという生活をしていたとは想像できない。おそらく、監禁生活が主であり、通常の労働が従であったことは確かであろう。

 父親に生計を依存し、40才過ぎても生活できるという観点からすれば、彼もまたニートである。このように労働から解放された人々の一部は、自己の趣味に没頭しがちである。それ自体は反社会的行為ではないが、その土壌を形成していることは確かであろう。もし、彼が競輪、競馬等に依存していれば、もちろん反社会的ではない。それらの行為は賭博に限りなく近いが、国家によって正々堂々と認知されている。JRAは堂々と広告を打っているからである。競輪、競馬に没頭していたならば、少なくとも彼は犯罪者ではなかった。

 しかし、このような労働から解放されている人々は、他者にとってあまり有益とは思われない行為に走る可能性をもっている。小人閑居して、不善をなすからである。日本、そして先進資本主義国家はこのような人間を産出するだけの富を蓄えている。その基盤は確実に社会において存在する。

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