« ニート論:補論ーー大阪の女性監禁容疑者 | トップページ | ニート論全文の掲載 »

ニート論補論ーー大阪女性監禁事件によるニート定義の拡大

 大阪の女性監禁事件の村本容疑者は、ニート論に対して大きな衝撃を与えた。彼は、形式的にはニートではないが、実質的にはニートそのものである。ほぼ毎日、女性監禁者との交渉が彼の日常生活の主になっていたからだ。なぜ、そのようなことが可能になったのであろうか。なぜなら、中小企業経営者は、その子弟を経営に参画させること、あるいは適当な仕事を与えることによって、形式的には無職者ではないことにすることができるからだ。経営者、あるいは非常勤役員は毎日出社する必要がないし、たまに開催される取締役会に出席するだけでその業務を遂行できるから。

 このように考えてくると、ニート、あるいはニート予備軍はかなりの社会層に存在することになる。主として、親族に生計を依存する65歳以下の人間はかなり多いからだ。その問題を看過して、たんに若年失業青年、待業青年に仕事を斡旋するという単純な手段によって、ニート論は何ら解決されることはないであろう。

|

« ニート論:補論ーー大阪の女性監禁容疑者 | トップページ | ニート論全文の掲載 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事