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ニート論Ⅰ: 近代社会の病理

 ニート論のまとめ ニート論をここで総括する。この問題設定は、拙著『近代の揚棄と社会国家』(萌文社、2005年)に依拠しながら、それを補完する形で行われている。本書が19世紀ドイツ社会思想に基づく初期近代の思考様式が中心になっているためである。当然の事ながら、本書の読者は、初期近代の思考様式に疎遠である。彼らは後期近代において支配的な社会思想と共に生きている。また、彼らにとって、後期近代における思想も研究者の問題意識とは隔絶している。この間の断絶を埋める必要があるからである。さらに、本書を読者に理解させる一助としてきたニート論、少子化論を纏めてもらいたいという読者からの要望もその機縁となっている。本書の一部を理解する媒介もまた、独立した対象として取り扱かわれるべきだからである。ニート論、少子化論もまた、現在論壇、あるいはインターネットにおいて支配的な思想と異なっているからである。

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