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ニート論Ⅳ: 60才のニート

Ⅳ ニートの定義

 ニートとは、厚生労働省の定義によれば、15歳から34歳までの就職活動もせず、学業にも従事しない青年層を主としている。政府の定義によれば、さらに既婚者、家事手伝い等も除いているが、明白な専業主婦を除いて、ここではニートと考えている。政府の定義では浪人もこの範疇に入れているが、かなり怪しいと考えている。なぜなら、大学浪人も5年以上もやれば、当然ニートの範疇に入るし、自称司法試験浪人もニートと考えられるからだ。音楽を修行中と言えば、現在のニートの人々は、ニートではなくなるからだ。また、大学院浪人も入れれば、ニートの範疇に属する人は、はかなり増減が予想される。

 さらに、35歳以上の就職経験もなければ、一時雇用の経験もない人はどのように定義すればよいのであろうか。また、婚姻関係に入っていても、家族にその生計を依存しながら自己の趣味に没頭している人も多い。また、青年期をニートとして過ごした元若者を採用する企業は存在するのであろうか。ニートは年金生活に入るまではニートであり、たとえ労働経験が無くとも、65歳になれば立派な年金生活者として社会的尊敬を受けることになる。したがって、ここでは、ニートを労働と学業から解放された青年、壮年層と再定義したい。

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