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後期近代と暴力革命

1960‐70年前後を境界にして、社会変革は、どのような種類の理念を掲げようと、テロリズムとして葬られてしまう。彼らがどのような目的で社会変革運動を為そうとしたのかは、報道されることはない。戦後最大の暴力的な社会変革運動は、新左翼による街頭闘争でもなければ、旧左翼による労働組合運動でもなかった。それは、オウム真理教事件であった。そこでは、サリン等の化学兵器が公然と使用され、首都占領に向けての戦略があったはずである。しかし、様々な変革運動は教祖麻原彰晃の個人的権力欲に還元されてしまい、社会的にはそのように信じられている。ただ、よく考えてみれば、このオウム真理教に対する解釈は、承認できない。サリン事件を起こさなくとも、麻原個人は、現代のどのような大富豪であれ、享受できないような個人的な支配力と金銭を保持していた。彼には、宗教的な盲目的信頼が寄せられていたし、それに基づく金銭も個人では消費できないほど、蓄積されていたからである。にもかかわらず、オウム真理教の社会変革へのプログラムは周知されることなく、彼の個人的欲望に還元されている。

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