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オウム麻原被告次男の入学拒否の原因ーー思想の敗北

リンク: @nifty:NEWS@nifty:オウム松本被告二男も入学拒否=合格後に連絡、埼玉の私立中(時事通信).

 公的領域における思想、信条、門地等による差別が、この案件では侵害されている。公益法人=学校法人における両親の犯罪歴、思想等によって、本人の入学が取り消されている。このことは、公的領域と私的領域の峻別と近代の原理が侵犯されているのであるが、この侵犯は実は、人権派と言われる思想家、あるいは運動家によって侵犯されているからだ。私的領域においても、思想、信条、門地による差別は良くないと。この差別という用語が、私的領域に頻繁に出現することによって、私的領域と公的領域の区別という概念が曖昧になってしまった。

 たとえば、結婚において思想、信条、門地等は問題にしてはならないという言説が一世を風靡したことがあった。しかし、私的領域においてこれらは問題になる。ある男が、女の両親が公務員であることを知って、嫌いになることもある。その男が公務員全体に対して、憎悪しているのであれば、それも致し方がないであろう。にもかかわらず、婚姻が両性の合意に基づくということにのみ基づいて、それを差別という範疇に囲い込むと言う運動がかつてあった。このような思想上における私的領域と公的領域の区別が喪失したことによって、このような公的領域における差別が大手を振って現れている。 

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