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「我々式民主主義」とアメリカ合衆国の傲慢

 「『我々式民主主義』と『我々式社会主義』――アメリカ合衆国と朝鮮民主主義人民共和国との同一性」という記事を昨日書いた。その趣旨は、悪の権化と思われている北朝鮮も、自称正義の体現者アメリカも同一の水準にあることを主張することであった。「我々式」という北朝鮮特有の言い回しが、アメリカの政治思想にも妥当することを主張することによって、その欺瞞性を明らかにすることが、昨日の記事の要点であった。

 本記事では、その差異性に言及してみよう。前者、すなわちアメリカ合衆国の民主主義の根本的欠陥は、その特殊性を認識していないことにある。自らが形成してきた理論、政治制度がすべて世界一であるという傲慢さがその理論形成の背後にある。その理論、思想、制度の背後には、膨大な歴史的背景があるにもかかわらず、それを無視し、その理論を世界規模に拡大しようとする。それが、世界に対して災いを引き起こしていることに無知である。果たして、歴史から自由な理論という存在が存立可能であろうか。その無知は世界の人々に対して、その存立基盤そのものを破壊する。

 それに対して、後者、すなわち朝鮮民主主義人民共和国の社会主義は民族的基盤を持ち、それが世界規模で拡大するはずであるという認識をほとんど、その首脳部は保持していない。その災いは朝鮮半島とその周辺に限定されている。少なくとも、西欧や東欧の国々にとって、北朝鮮という存在はほとんど思想的には無意味であろう。どのような社会主義的政策を採ろうとも、無関係である。

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