« オウム麻原被告次男の入学拒否の原因ーー思想の敗北 | トップページ | ガセネタと小泉純一郎 »

同根の病理ーー苫小牧高校辞退と、オウム麻原被告次男の入学拒否

リンク: @nifty:NEWS@nifty:苫小牧高校辞退に意見さまざま(共同通信).

リンク: @nifty:NEWS@nifty:オウム松本被告二男も入学拒否=合格後に連絡、埼玉の私立中(時事通信).

 オウム真理教(現アレフ)教祖、麻原彰晃の次男が入学拒否されたことと、駒沢苫小牧高校の3年生が喫煙、飲酒によって苫小牧高校全体が社会的責任を負うというこの二つの事件は、同根である。前者の事件は、オウム真理教が犯した犯罪と、その思想を信じる(この教団指導者の子弟)個人を区別できないことに基づいている。後者の事件は、苫小牧高校に属する個人(3年生)が犯した罪(刑法犯ではない)と、組織全体との区別ができないことに基づいている。この二つの事件は、一般化して言えば、個人とその所属l集団との区別ができないこと、及び個人においても公的性格と、私的性格との両者を保持していることが理解できないことに基づいている。

 ここでは、苫小牧高校の事件に限定して述べてみよう。ここでは、高校3年生が卒業式の後で、飲酒、喫煙をしたことが事件の発端である。卒業式が修了すれば、その高校とは、縁がなくなる。たとえば、東京大学を卒業した学生の犯罪に対して、東京大学が責めを負うことはない。また、在学中であろうとも、その生徒の私的生活に対して干渉すべきでもないし、できない。この事件が正当であるとすうならば、高校、中学はその生徒の私的生活にも干渉しなければならない。しかし、そのことは不可能であり、かつ生徒の私的生活に干渉することは、私立学校という公益法人の範疇から逸脱している。個人の責任として処理すべき事柄である。

 なお、このような小さいことを報道すべきでもないし、そもそも事件化すべきでもない。ちなみに、日本の地方では、小さいときから飲酒の習慣はあったようである。そもそも、飲酒や喫煙の問題を社会問題として取り扱うことが、大人気ないであろう。現代の高校生にとって、喫煙以上のこと、覚醒剤、売春等が珍しいことではない。なぜ、覚醒剤を吸引した高校生のことは、報道されないのであろうか。高校生が喫煙すると報道し、覚醒剤を吸引すれば報道しないのであろうか。日本の報道機関の見識が問われている。もっとも、それは八百屋でイカの刺し身を注文するようなものであるが。

|

« オウム麻原被告次男の入学拒否の原因ーー思想の敗北 | トップページ | ガセネタと小泉純一郎 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事