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目的外の目的設定ーー大学教員

 大学教員にとって、1月末から2月末の時期は、研究業務ではなく、大学行政業務に追われることになる。定期試験、卒業判定等の学務関係の仕事だけではなく、新年度の学部長人事、あるいはそれに付随する人事等の学内行政の季節でもある。4月に向けて、これらの人事が一斉に動き出す。もちろん、水面下では秋から動いているのであろうが、大学構成員にとって明示的になるのも、この季節である。大半の教員にとって、これらの人事は人事(ヒトゴト)であるが、その影響を蒙るのもその大半の一般教員である。

 また、年度末にかけて、成績を確定する作業にも追われる。それ自体は非常勤講師も関与する事柄である。しかし、専任教員が苦労する点は、成績判定等における微妙な事柄が、他の教員との関係に関わっていることにある。個人ではなく、他の教員との共同作業という側面がある。

 たとえば、学士論文の判定は教員個人の判断に依存しているが、修士論文の判定は通常、複数教員が関わる。大半の教員はそれほど熱心ではないが、中には熱心な教員もいる。但し、審査にだけ熱心な教員に対して、指導教員は気をつかわねばならない。

 このような他の教員との共同作業を通じて、大学行政は進んでゆく。しかし、多くの教員はこの作業を円滑に進行させるために、大学教員になったのであろうか。疑問である。

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