« ニートと、不変という酩酊 | トップページ | 理念としての単一民族国家 »

地域破壊と禁煙ファシズム

 地域破壊と禁煙ファシズムという二つの概念は、関連がなさそうである。しかし、両者には同一の思考様式が隠されている。たとえば、本ブログにおいて、地域破壊と札幌オリンピック誘致の問題を検討した。その際、札幌オリンピック誘致の理由の一つは、過疎化が著しい北海道の地域活性化であった。しかし、この誘致によって、札幌圏以外の北海道の過疎化はより進展するであろう。地域活性化という目的は、地域破壊という結果をもたらす。

 禁煙ファシズムも同様である。ここでの問題点は、人間の健康である。しかし、健康問題がタバコという対象に矮小化されることによって、より大きな問題、たとえば自動車の排気ガスによる地球温暖化という点は無視される。地球のオゾン層破壊の元凶である自動車排気ガスは健康問題から排除され、より小さな問題である煙草が非難対象になる。煙草を燃焼させても、地球環境を破壊するまでには至らない。しかし、自動車排気ガスの排出によって地球環境は破壊され、健康も当然破壊される。健康増進という目的は、排気ガスによる健康破壊という結果につながる。

 このような近視眼的な思考こそが、『馬鹿の壁』を生む。

|

« ニートと、不変という酩酊 | トップページ | 理念としての単一民族国家 »

喫煙権」カテゴリの記事