« サークルと大衆 | トップページ | 地方破壊と近視眼的思考 »

地域破壊と地方分権

 現在、日本の様々な問題点を解決するために、様々な方策が検討されている。この10年を例にとれば、景気回復と称して様々な減税が実施された。しかし、現在の時点から考察すれば、それは、景気回復のために減税ではなく、ただたんに直接税を減らし、間接税、とりわけ消費税を値上げするための方策でしかなかった。ほぼ万人が承認する政策を掲げながら、それとは別の意思を実現するための方策でしかなかった。景気回復はお題目であり、直間比率の見直し、つまり間接税の増税でしかなかった。

 同様に地方権限を増大させるという政策、たとえば地方分権が叫ばれている。しかし、その本質は、地方の破壊である。地方分権によって、栄えるのは特定の地方でしかない。北海道、東北地方を例にとれば、札幌と仙台でしかない。もちろん、ここでは札幌と仙台という行政区分ではなく、より広義の札幌圏と仙台圏を意味しているが、この圏域から逸脱した地方は、札幌と仙台に人口、情報等を吸収される地域でしかない。地方分権によって、これらの地方の過疎化と衰退はより進行するであろう。

 ただ、理解できなのは、このような地方の衰退によって、国家は何を目的にしているのか。この意味を了解できるのは、ほぼ10年の歳月がかかるであろう。そのときになれば、もはや手遅れであり、地方には魑魅魍魎しか住めなくなるであろう。日本の伝統を破壊して日本を外国資本、外国政府に売り渡そうとしているのであろうか。

|

« サークルと大衆 | トップページ | 地方破壊と近視眼的思考 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事