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2006年の展望--楽観と悲観を超えて

 2006年の展望が新聞各社、テレビ各社等によって公表されている。そのほとんどが明るい日本を展望している。しかし、来年が明るいか暗いかは、ほとんどわからないという言うのが実情であろう。自らが所有している限られた情報に基づいて判断しているにすぎない。

 たとえば、政府が公表している債務は800兆円ほどある。しかし、家計で言えば、預金に相当する金融資産、つまり外貨準備金、内外投融資等は、500兆円ほどあり、粗債務から金融資産を差し引いた純債務は300兆円ほどである。800兆円の債務に基づき、財政破綻を危惧しても致し方ないであろう。政府の公表する数字が正鵠であるかぎり、未来を悲観しても致し方ないであろう。むろん、純債務の300兆円が多いか少ないかは、また別の議論が必要であろう。財務省の公表する数字は正確であるが、その意味するところは、別のコンテキストにおいて議論されるべきであろう。

 超悲観論から、超楽観論まで千差万別である。一寸先が闇であるかぎり、別の指標が必要であろう。歴史観、とりわけこの数百年の歴史が何を為し、何を目的にしたかを再度検証する必要があろう。自らが依拠する歴史観、宇宙観が問われている。

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