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起業と自営業

 このごろ、起業という言葉が流行している。現役大学生、あるいはニートとみなされるような若者が、起業を目指しているらしい。この起業は、たいていの場合、インターネット事業と関連しているようである。これを目指している人は、パソコンと向かいあうことによって、なんらかの利益を得ようとしている。しかし、所謂IT産業で、起業することは、10年前ならいざ知らず、今日では困難である。有名なIT長者の一人は、ホームペイジ作成請負業から出発しているが、今日ではそのような手軽な起業は、ありえない。多くの人が起業家ではなく、そこで労働者として働いているにしかすぎない。

 むしろ、起業するより、自営業者となるほうが分かりやすい。建設業の孫請けの孫請けとして、働いている場合が多い。IT産業であっても、同様である。それは、一国一城の主とは名ばかりであり、外注化された仕事をかなり安価に請け負っているにしかすぎない。このような自営業者家を、起業家と呼ぶような言葉の魔術は、そろそろ止めたほうがよいであろう。

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