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徴兵制と憲法改正ーー国民共同体

また、この国民共同体は、共同体として現象するのは、危機的な状況だけではない。むしろ、近代国家において、その理念が問題になるときには、つねに現象している。たとえば、近代国家における統治機構の大枠を決定する際には、選挙という形式が選択されている。その場合には、理念的な要素、すなわち一人一票制が大きな要素を占めている。もちろん、選挙においてこのような理念的要素だけはなく、現実には様々統治機構の要請によって、理念的要素とは異なる要素が導入されていることが明白である。たとえば、候補者に対する印象を巨大メディアが決定することができることも、今日では周知である。

さらに、この国民共同体としての国家は、投票だけではなく、徴兵制においても現象する。ここでは、年齢以外の要素は加味されることなく、すべての国民が平等的に国家に参加することになる。この徴兵制という水準において国民共同体という理念が現実化される。もちろん、この理念が現実化される際には、その隠された目的、統治機構を守護するという目的が現実化される。この矛盾を支配者は意図的に使用することによって徴兵制を導入するのであろう。

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