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謝罪するな、NHKーー自己責任と近代の原理

リンク: @nifty:NEWS@nifty:NHK謝罪し役員報酬を返上(共同通信).

  本案件は、数万人の労働者を有する巨大企業の首脳部が、一労働者の私的生活における犯罪行為の責任をとる形になっている。しかし、巨大企業の経営者は、末端の従業員の私的生活を管理することはできないし、またしてはならない。

 もちろん、従業員の違法行為が業務と密接に関連している場合は、別である。管理責任を問われることが適切であろう。しかし、本案件は、業務との関連が希薄である。仕事上で悩みがあった等の報道があるが、仕事上の悩みのある労働者は無数に存在する。職場の人間関係に悩んでいる労働者は、その私的悩みをすべて上司、ならびに社長に報告しなければならないのであろうか。

 巨大企業がその従業員の私的生活に責任を持つことは、他面で私的生活に介入することである。そのような愚かなことをするマスメディアが賞賛されることは、封建時代に逆行したのであろうか。江戸時代の五人組制度が、形をかえて復活したのであろうか。(現代日本において唯一)封建主義者を自称する呉智英は、この案件にどのように解答するのであろうか。このような案件に対しては、近代的意味で、心置きなく自己責任という言葉を使用すべきである。NHKは、いつから江戸時代=封建主義者に転向したのであろうか。近代の基本原則に忠実であるべきであろう。

  言及するまでもなく、この法に違反したNHK労働者の両親にもまた、責任はない。成人が犯した犯罪に、両親、兄弟、況や親族が責任を取ることはない。まして、職場の同僚、上司が責任をとることはない。この犯罪に対する責任は、犯罪を犯した個人が取るしかない。

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