« 謝罪するな、NHKーー自己責任と近代の原理 | トップページ | 狂牛病と審議会 »

謝罪するな、NHKーー市民の私的生活への介入

リンク: @nifty:NEWS@nifty:NHK謝罪し役員報酬を返上(共同通信).

  NHKは、その労働者の私的生活における犯罪を謝罪した。役員の給与の一部を減少させることによって、世間に謝罪した。しかし、この謝罪はその必要もないし、またしてはならない。このような報道姿勢は、労働者の私的生活への巨大企業による干渉を強化することにつながる。

 そもそも、巨大企業は、労働者の内面的な精神的領域に介入することが、可能であろうか。労働者教育の名のもとで、その悩みを聞かねばならないし、また労働者は上司の質問に対して正確に答えねばならないのであろうか。もし、労働者が虚偽の悩みを告白すれば、勤務態度に悪い影響を与えるのであろうか。本案件を例に取れば、放火にいたる心理的過程を把握することを、巨大企業、NHKに民放各社は要求している。もし、NHKがこの要求に応えようとするならば、つねに数万人の労働者の心理を詳細に把握し、その悩みを解決しなければならない。

 このような要求を充たすために、労働者は、毎日数時間、悩みを上司に告白しなければならないであろう。その時間も勤務時間に算入されるのであれば、労働者は労働をするよりも、この悩み告白の時間を増やすであろう。そのような非効率な労働条件を、国際的競争にさらされている巨大企業が労働者に提供するのであろうか。このような要求をする民放各社の経営者自身は、この自社の報道をどのように解釈しているのであろうか。聞いてみたい。

|

« 謝罪するな、NHKーー自己責任と近代の原理 | トップページ | 狂牛病と審議会 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事