『ドイツ路面電車ルネサンス』の刊行

 2024年7月30日に、論創社から『ドイツ路面電車ルネサンス――思想史と交通政策』(ISBN: 978-4-8460-2303-4)を上梓した。

 本書は、近代における交通と移動性の普遍的意義に関する考察から始め、前世紀初頭における路面電車の隆盛、前世紀中葉におけるその没落、そして前世紀末におけるそのルネサンスに至る過程を再検討してる。ドイツ路面電車ルネサンスの意義が、都市交通政策及び近代思想史のコンテキストにおいて解明されている。とりわけ、公共交通手段である路面電車を思想史的観点から討究するという研究方法は、本邦の読書界において人口に膾炙されていない。しかし、この交通政策史における画期的事象は、近代の時代精神によって必然的に産出された。同時に、このルネサンスがほとんどの都市において生じなかった不可避的理由もあり、その論拠が解明された。本書は本邦での最初の試行である。

 もちろん、この意図が成功するか、否かは、本書の内容に依存している。400字詰め原稿用紙で600枚程度の分量がある。当初の想定では、1,000枚を越えていた。そのような大著の定価は1万円を越え、市場では流通しない。それゆえ、この事象の事例研究、ハレ及びベルリンの路面電車の延伸過程に関する具体的な研究部分を削除して、その理論編だけを先行出版した。本書の刊行後、『ドイツ路面電車ルネサンスの栄光と挫折――ハレそしてベルリン(仮題)』として出版する予定である。

ジュンク堂書店池袋本店(特別展示)

https://x.com/junkuike_jitsu/status/1819219343693303996.

国会図書館(及び公立図書館)

https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I033602518.

大学図書館

https://ci.nii.ac.jp/ncid/BD08004601.

ドイツ国立図書館(ライプチヒ)

https://portal.dnb.de/opac.htm?method=showFullRecord&currentResultId=per%3D%22tamura%2C%22%20AND%20per%3D%22ichiro%22%20AND%20jhr%3D%222024%22%20AND%20Catalog%3Ddnb%2526any&currentPosition=0&cqlMode=true&bibtip_docid=1338985728.

ベルリン国家図書館

https://kvk.bibliothek.kit.edu/view-title/index.php?katalog=STABI_BERLIN&url=https%3A%2F%2Fstabikat.de%2FRecord%2F1899363734&signature=3EGZsyMp8XaXwGB80vuitqujLv-YivLO_7tH9SiGIEI&showCoverImg=1.

オーストリア国立図書館(ヴィーン)

Doitsu romen densha runesansu : shisōshi to kōtsū seisaku<br> - Österreichische Nationalbibliothek (onb.ac.at)

バーゼル大学図書館

https://swisscovery.slsp.ch/discovery/fulldisplay?docid=alma991171958306505501&vid=41SLSP_NETWORK:VU1_UNION&lang=en.

論創社

https://ronso.co.jp/book/%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%84%e8%b7%af%e9%9d%a2%e9%9b%bb%e8%bb%8a%e3%83%ab%e3%83%8d%e3%82%b5%e3%83%b3%e3%82%b9/.

アマゾンhttps://www.amazon.co.jp/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E8%B7%AF%E9%9D%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8A%E3%83%AB%E3%83%8D%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9-%E6%80%9D%E6%83%B3%E5%8F%B2%E3%81%A8%E4%BA%A4%E9%80%9A%E6%94%BF%E7%AD%96-%E7%94%B0%E6%9D%91%E4%BC%8A%E7%9F%A5%E6%9C%97/dp/4846023036/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=2HTFCTDJG1L1Y&dib=eyJ2IjoiMSJ9.YraZO8LZbjVZFmu73UpsEg.QCVCOMPQnN3yKlAZkWIJnA8xxPAGDT_H1Qc7peABq6o&dib_tag=se&keywords=%E7%94%B0%E6%9D%91%E4%BC%8A%E7%9F%A5%E6%9C%97&qid=1720696342&sprefix=%E7%94%B0%E6%9D%91%E4%BC%8A%E7%9F%A5%E6%9C%97%2Caps%2C609&sr=8-1. 

楽天ブックス

https://books.rakuten.co.jp/rb/17932382/?l-id=search-c-item-text-02.

20240714     

『ドイツ路面電車ルネサンス』に関する書評

 『ドイツ路面電車ルネサンス――思想史と交通政策』(論創社、2024年)に対する書評が、新聞等において幾つか公刊されている。年内に数本、交通学研究者によって公刊予定である。なお、学会誌の書評は、202...

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『ドイツ路面電車ルネサンス』に関する補遺

『ドイツ路面電車ルネサンス』に関する補遺 (三一頁)  一九六〇年~一九七〇年代において、ドイツの多くの都市から路面電車の軌道が撤去された。片側二車線であれば、軌道を撤去することによって、自動車、とり...

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『ドイツ路面電車ルネサンス』:自著を語る

『ドイツ路面電車ルネサンス――思想史と交通政策』:自著を語る                                                           田村伊知朗     田...

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『ドイツ路面電車ルネサンス』に関する新刊紹介 

 『ドイツ路面電車ルネサンス――思想史と交通政策』(論創社、2024年)に関する新刊情報が、下記の雑誌に掲載された。論創社による広告を除くと、最初の活字媒体による本書の紹介である。右クリックすると、画...

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Die tiefe Trauer über das Ableben von Prof. Dr. Heinz Pepperle

Die tiefe Trauer über das Ableben von Prof. Dr. Heinz Pepperle (1. Juni 1931 bis 24 März 2023)      ...

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闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば――中村天風試論 暫定的結論

闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば――中村天風試論   1. 中村天風の哲学の魅力 1.1 中村天風の哲学の継続性  筆者が中村天風の哲学に出会った契機は、偶然の産物である。20世紀最大の哲学者の一人、マルク...

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ドイツ帝国市民運動・ライヒスビュルガー (Reichsbürger)ーードイツ的なものの喪失という思想状況

 ドイツ帝国市民・ライヒスビュルガー (Reichsbürger)が、ドイツの治安問題として問題になっている。しかし、この運動は、後期近代においてドイツ的なものの喪失と関連している。たんなる、コロナヴ...

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「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば――中村天風試論」における「珈琲時間」の統合

「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば――中村天風試論」における「珈琲時間」の統合   「珈琲時間」0 【中村天風試論」における「珈琲時間」の改編】   「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば――中村天風試論」における「...

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田村伊知朗への連絡方法ーーコメント欄へ

田村伊知朗への連絡方法   本記事のコメント欄に、お願いします。このコメント欄は公開されません。筆者が投稿されたコメント欄を読解するか、あるいは削除するだけです。私の記事への批難、商業目的、エロ・グロ...

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現実的世界の認識と人間の妄想 『ヒトラー~最期の12日間』死と犬死への序曲 完結編

http://www.hitler-movie.jp/index2.html   (この記事は、これまでの本映画に関する5本のブログを纏めたものであり、この映画に関する批評の最終稿になる)。 また、本...

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研究会報告原稿

レジュメ 「1950~1960年代の戦後西ドイツにおける自動車の所有と使用」   この時期の西ドイツにおいて自動車が増大した。本節では、この意義を自由の実現という観点から、自動車の所有と使用の増大を考...

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『浮浪雲』から学ぶ人生論(1)、(2)、(3)、(4)総括ーーいつも一人であることと、寂寥感の克服

  「『浮浪雲』から学ぶ人生論(1)、(2)、(3) 、(4)総括ーーいつも一人であることと、寂寥感の克服」『田村伊知朗 政治学研究室』、http://izl.moe-nifty.com/tam...

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花輪和一論1 根源的寂寥感

     花輪和一は、かなり多くの著作を残している。しかし、執筆動機あるいはその主題は限られている。その限定された主題の一つが、寂寥感あるいは寂しさである。おそらく、花輪和一本人に由来する寂しさからの...

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花輪和一論2 世を忍ぶ仮の姿と、職業に貴賎あり

  世を忍ぶ仮の姿と、職業に貴賎あり    人間は何らかの事情で、世を忍ぶ仮の姿を取ることがある。たとえば、大学教授を目指す若者が、塾の講師をするということは、珍しくない。私もしたことがある。塾の講...

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花輪和一論3 破滅への予感と、日常的営為への没頭――花輪和一『刑務所の前』と福島における放射能汚染

  (右クリックすると拡大されます)。       20140522 破滅への予感と、日常的営為への没頭――花輪和一『刑務所の前』と福島における放射能汚染       人間は、人生の岐路においても日...

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近代思想史という学問――近代交通思想史という学問の構築ーー近代政治思想史と近代社会思想史

近代思想史という学問――近代交通思想史という学問の構築、そして政治思想史と社会思想史    大学の講義科目において近代思想史という科目がある。おそらく、慶応義塾大学他、少数の大学でしか開講されていない...

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中島正(1920-2017年)の人間論と食養生論への前梯―― 専門知と素人知――減塩思想と大量の野菜摂取そして少量の肉の摂取

中島正(1920-2017年)の人間論と食養生論への前梯―― 専門知と素人知――減塩思想と大量の野菜摂取そして少量の肉の摂取 (下線部分は、中島正論に援用する。)     はじめに    本稿は、後期...

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オンライン講義始末記 

本稿は、2020年8月1日の同名の記事を再編集したものである。 2020年度オンライン講義講義始末記 1  オンライン講義序章――講義内容の公開       1.2020年3月下旬における前期の講義形...

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「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、中村天風私論」補論ーー中島正、いしいひさいち、そして烏の声

「闇の夜に鳴かぬ烏の声聞けば、中村天風私論」補論    最近の数年間、中島正(1920-2017年)、いしいひさいち(1951年- )の思想をまとめようとしている。この作業の契機になったことは、父親の...

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Die deutsche Sprache

Die deutsche Sprache     Die deutsche Sprache an sich ist bekanntlich so sehr reich, dass die meiste...

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シャルリ・エブド社の風刺画をめぐる緒論--Judentum, Mohammedanismus, Fukushima und Erdogan

  20150116 シャルリ・エブド社(Charlie Hebdo)による風刺画――出版の自由と言論の自由は無制限であろうか――低水準の対象を批判するのではなく、嘲笑すべきであった。   ...

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 中島正 著作目録ーー遺漏と誤記の指摘依頼

【以下は、中島正の著作目録です。遺漏、誤記等を含んでいると、想定してます。もし、遺漏、誤記等があった場合、コメント欄にお願いします。但し、コメントはすぐには返答できません。かなりの時間をいただければ、...

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中島正の思想研究序説――その著作目録と都市論に対する序文

中島正の思想研究序説――その著作目録と都市論に対する序文                                                                        ...

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Einleitung für die Forschung über die Gedanken des japanischen Bauernphilosophen, Nakashima, Tadashi (1920-2017): Vorwort zu seiner Bibliographie als seine Einwände gegen die ungeheure Erweiterung der modernen Städte

Einleitung für die Forschung über die Gedanken des japanischen Bauernphilosophen, Nakashima, Tadashi...

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都市生活者の貧困ーー実家の犬の死、そして中島正の死

六匹の飼い犬の死亡と、都市生活者の貧困    実家で犬を飼っていた。私が早稲田大学進学のために上京した年から、捨て犬を拾ってきた。ほぼ40年の歴史がある。初代の犬は、ほぼ人間と同じような生活をしていた...

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日本のコロナヴィールス-19の感染者数は、5.000人と推定(2020年4月4日現在)ーーマスク信仰ではなく、感染者数の検査を!ーー大本営発表から真実を考える

日本のコロナヴィールス-19の感染者数は、5,000人と推定(2020年4月4日現在)――あるいは、本当の死亡者は、すでに10,000人を超えているのかもしれない。 ――マスク信仰ではなく、感染者数の...

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宮廷大、地帝国、地底国というインターネット造語

1. 宮廷大、地帝国、地底国というインターネット造語   インターネットが社会に普及してほぼ30年になる。この仮想空間において興味深い造語が生まれた。宮廷大(旧帝大)、地帝国(地方旧帝国大学)そして地...

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オンライン講義始末記 

オンライン講義序章――講義内容の公開   1. 3月下旬における前期の講義形態予測    オンライン講義が突如、大学教授の身の上に降りかかってきた。本稿はその記録である。2020年3月下旬において、4...

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「北海道新幹線・新函館北斗駅をめぐる政治思想」に関する講演会

     「北海道新幹線・新函館北斗駅をめぐる政治思想」に関する講演会を、2020年7月8日北海道北斗市において実施した。本講演は、拙稿、「国家と地方自治体の関係――北海道新幹線の新駅、新函館北斗駅の...

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内容とその形式、あるいは実体とその外観ーーいしいひさいち官僚制論

内容とその形式、あるいは実体とその外観   いしいひさいち『ドーナツボックス』第5巻、いしい商店、2018年、11頁。       風車発電は、自然的世界に存在する風を利用してエネルギーを産出する装...

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道路交通による自然環境と人間的自然に対する否定的作用――ドイツにおけるその具体的様態に関する考察

(本稿は、田村伊知朗「道路交通による自然環境と人間に対する否定的作用――その具体的様態」『北海道教育大学紀要(人文科学・社会科学編)』第70巻第2号、2020年、13-22頁、として公表された論文であ...

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Die negativen Auswirkungen des motorisierten individuellen Verkehrs

Tamura, Ichiro: Die negativen Auswirkungen des motorisierten individuellen Verkehrs: Die Beschreibun...

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時間と共同性を共有するための紫煙――絞首刑前の三人による喫煙

時間と共同性を共有するための紫煙――絞首刑前の三人による喫煙 https://www.youtube.com/watch?v=X6p7eDaX7n8  [Datum: 19.05.2020]    こ...

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いしいひさいち近代論(1)「クニ」あるいは故郷意識の変遷――村落、藩、県、国家そして県への逆流――コロナヴィールス-19の感染に関する県民意識の復活

    2020年05月16日 田村伊知朗       マンガ(1)      マンガ(2) いしいひさいち近代論(1)――「クニ」あるいは故郷意識の変遷――村落、藩、県、国家そして県への逆流――コ...

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社会科学とマンガの架橋(1)――いしいひさいち官僚制論(1)

いしいひさいちの官僚制論 いしいひさいち官僚制(1)(2) (3)は、これまでの「いしいひさいちから学ぶ政治学」等のうち、その官僚制に関する記事を集大成した原稿である。漫画を入れずに、原稿用紙約70枚...

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社会科学とマンガの架橋(1)――いしいひさいち官僚制論(2)

承前 第7節 書類至上主義   いしいひさいち『眼前の敵』河出書房新社、2003年、22-23頁。   官僚制の位階的秩序を上昇すればするほど、下部機関から上がってきた書類に依拠して政治的決定を実施す...

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社会科学とマンガの架橋(1)――いしいひさいち官僚制論(3)――あるいは政治家論

(承前) 『人文論究』が縦書きのために、漢数字を用いている。なお、第11節以下は、本来、政治家論として公表する所存であったが、雑誌編集部との折衝の結果、一つの論文として公表することになった。   第一...

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自己の選択肢と自己責任ーー子供の大学受験と後期近代

  このごろの大学受験生は、高校時代に塾や予備校に通学するようである。しかし、平均的学生は、塾の宿題をすることで終わってしまう。自分で勉強する習慣を喪失する。塾に行かないほうが、かえって良い結果をもた...

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自然的人間の活動の目的――中村天風の思想に関する覚書             

自然的人間の活動の目的――中村天風の思想に関する覚書             20190515,0502,0504.0509,0610 (本稿は未定稿である。標記に関して、備忘録的色彩を持ち、学界の定...

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2020年3月13日金曜日における運命の分れ道ーーコロナヴィールス19の蔓延によるドイツの国境封鎖とレストランの閉店――わずか7日の違い――14日の違いで検疫対象者になった

3月14日土曜日以降、ドイツが近隣国家、フランス、オーストリア、スイス、ポーランド等との国境を封鎖した。また、ドイツの公共施設、大学、図書館、アルヒーフ(公文書館)等も閉鎖された。同時に、食堂、レスト...

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研究者人生の終点と、いしいひさいち、中島正そして中村天風

     20200210   自然的人間と同様に、研究者人生の終点はある。最近数年間、それが意識されるようになった。田村伊知朗は、具体的な人間としてどのような存在であり、かつあったのかを認識しなけ...

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センター試験の持ち込み私物と、時間の有限性

 センター試験の季節が到来した。浪人生を除けば、大半の受験者はこの試験を人生で初めて受験し、二度と受けることはない。18歳の学生にとって、不可避なイニシエーションである。大半の高校生にとって、人生の分...

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複雑怪奇なPC配線と人生ーー複雑な配線の単純化と生きる意味

 職場のPC周りの配線を整理した。新しい機械を導入すたびに、USB配線と電源延長コードが、既存の配線の上に設置された。配線が複雑怪奇になっていた。その整理をしていて、気が付いたことがある。    無用...

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中村天風の心境には至らない現在

他者への問いかけとその不可能性、しかし他者へと問いかける。その意思はどこから来るのか、理解していない。   0.他者に影響を与えることはできる。しかし、自分の意思に従って、他者を変革することはできない...

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中村天風の思想と私的適用――2019年7月20日

中村天風の思想と私的適用――2019年7月20日                                田村伊知朗   第1節 一期一会と老教授との30年振りの再会:2013年七夕の東京再訪 ...

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いしいひさいちから学ぶ政治学(4)――都市と農村の対立

いしいひさいちから学ぶ政治学(4)――都市と農村の対立     いしいひさいち『いしいひさいち選集』第9巻、双葉社、1992年、91頁。   第1節 百姓という存在形式    さて、この物語の主人公、...

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いしいひさいちから学ぶ政治学(3)――位階制組織における民主主義

いしいひさいちから学ぶ政治学(3)――位階制組織における民主主義                                    田村伊知朗       いしいひさいち『鏡の国の戦争』潮出版、...

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いしいひさいちから学ぶ政治学(2)――官僚に対抗する政治家?

いしいひさいちから学ぶ政治学(2)――官僚に対抗する政治家?                                     田村伊知朗          いしいひさいち『いしいひさいち選集...

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いしいひさいちから学ぶ政治学(1)――官僚制の存在形式

はじめに    いしいひさいちが、日本を代表する漫画家であり、第一級の知識人であることはほぼ異論がないであろう。彼は、1970年代から約半世紀間、ほぼ毎日、数編の4コマ漫画を世に送り出してきた。それだ...

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イギリスのEUからの離脱問題

 本件の原因は、多々あろう。しかし、本ブログでは、移民と難民問題に限定して討論会を実施する。 字数は、1、200字から1,500字とする。PCの字数計算機能を使用する。なお、注を2個以上用いる。ネット...

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細分化される知に対する反攻ーー市民的公共性の再獲得

 秋は学会の季節である。しかし、学会報告に対して議論が生じることは、ほとんどない。通常、一つの報告時間が30分であり、質疑応答の時間は、それを越えることはない(通常、5-10分程度)。学会の本大会にお...

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公共性の変革ーー19世紀の国家から20世紀の都市構造の変革、公共交通の変革

二つの異なる研究対象 現在、19世紀中葉のドイツ政治思想史とりわけヘーゲル左派の政治思想と、20世紀後半のドイツ都市交通思想史とりわけ路面電車ルネサンスに関する研究に従事している。この二つの研究対...

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Meine gegenwärtigen und nächst zukünftigen Forschungstheme

  Meine gegenwärtigen und nächst zukünftigen Forschungstheme   Zwei verschiedene Forschungsthemen ...

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追記 2017年8月15日 追悼 真崎不二彦(2015年1月逝去) 

20190427 再追記  彼が死去して、4年半が経過した。いまだ、宿題は未完成のままである。そろそろ、宿題の提出を真剣に考えねばならない。泥船から脱出しなければならない。泥舟に汚染されれば、一蓮托生...

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密告(チンコロ、タレコミ)に対する儒教の論理と人間の共同性――業田良家「シャルルの男」『独裁君』

20140525 密告(チンコロ、タレコミ)に対する儒教の論理と人間の共同性――業田良家「シャルルの男」『独裁君』   20190510 追記   1、50年前の西日本ではチンコロという日常用語を、一...

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討論会ーー公共交通無料化に関する討論会

20190109 旅客近距離公共交通の無料化という提案に関するメモランダム 0. ドイツのいくつかの都市において、旅客近距離公共交通の無料化という実験が開始されようとしている。 1. 都市内の自然...

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交通縮減の思想――路面電車ルネサンスとしての宇都宮市電に関する政治思想

2018年08月20日、2018年12月16日 「交通縮減の思想――路面電車ルネサンスとしての宇都宮市電に関する政治思想」 (1)、(2)、(3) 0、世界総体ではなく、都市構造という表象  ...

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「二十歳の魂、百まで」 ーー還暦の優秀な官僚達と還暦のしょぼい地底国教授

「二十歳の魂、百まで」   国家公務員が地方公務員になっている。この現象は天下りかもしれない。その天下りで最高の地位は、都道府県知事である。地方公務員の至高の地位である。知事は、選挙というフィル...

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「前例主義」、「横並び主義」、「新しい仕事をしない主義」そして「先送り主義」という馬鹿

公務員組織、大企業、大組合等の大組織が陥るのが、」前例主義」、「横並び主義」、「新しい仕事をしない主義」そして「先送り主義」という病気である。 1、「前例主義」とは、前例のないことをするな、という意...

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ベルリン旅行者(11)ーー生活習慣の差異

ベルリンに関する記事をまとめるため、8月11日に変更する。 20171001、20181111  2017年9月中旬からベルリンにいた。滞在したホテルは、地下鉄の駅から、20-30分の距離があっ...

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ベルリン旅行者(十)ーー公共交通つまり鉄道、歩行そして飛行機

 20170810、20181110   日本の鉄道、とりわけ新幹線は気候変動を別にすれば、ほとんど遅延することはない。しかし、欧州の特急列車は遅延することがままある。欧州の優等列車の多くが、国境を...

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ベルリン旅行者(九)ーー関係性と街の変化ーー原点は消滅している

20170809、20181109     ベルリンの街を歩く。この街を30年ほど歩いている。もっとも、1989年から2004年までの激動の15年間、この町を歩いたことはない。私が非常勤講師であり、日...

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ベルリン旅行者(八)ーー前泊ホテルと成田発着便

  20170808、20181108   地方在住者は、海外旅行に行く場合、前日に宿泊をよぎなくされる。成田空港および羽田空港周辺には、多くのホテルがある。できるだけ、空港に近く、安価なホテルが望...

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ベルリン旅行者(七)ーー自己の状況の確認ーー職場、博士論文

  20170807、20181107  外国に滞在すると、かなりの日常意識から解放される。拘束されていた日常意識を、対自化することも可能であり、そうなる場合もおおい。とりわけ、職場からの解放はおお...

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ベルリン旅行者(六)ーー完全性への諦念ーー食事とドイツ語

  20170806 20181105   外国にいると、私が日本人であるという意識を持たざるえない。その国の風習、しきたり、そして言語を未収得であるからだ。レストランで食事をしていても、その意識を...

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ベルリン旅行者(五)ーー煙草という幸福追求権

  20170805、20181105  ベルリン旅行つまり西欧に旅行する楽しみの一つは、日本で購入できない品物を購入することにある。とりわけ、関税がかかる商品、酒、タバコ等が、それにあたる。  ...

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ベルリン旅行者(四)――労働者階級の消滅ーー言語能力によって階層化された労働者階級――その例外

20170804、20181104       p class="MsoNormal" style="margin: 0mm 0mm 0pt;">20140311ドイツのホテル労働事情(一)――...

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ベルリン旅行者(三)ーーベトナム人と日本人

20170803、20181103 まとめの記事を作成するために、日付を変更した。 20140309 数年前のブログ記事を編集上の観点から本年に移行する。  20070923 ベルリンのホテルー...

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ベルリン旅行者(二)ーーホテル事情ーー事柄の不可視性

20170802、20181102 まとめの記事を書くために、日付を変更した。 20140309 数年前のブログ記事を編集上の観点から本年に移行 する。 20070918 ベルリンのホ...

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ベルリン旅行者(一)ーー豚肉とイスラム教徒

20170801、20181123 まとめの記事を書くために、日付を変更した。 20140309 数年前のブログ記事を編集上の観点から本年に移行する。    20070904 ベル...

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新聞での紹介 『函館新聞』、『北海道新聞』「交通縮減の思想――路面電車ルネサンスとしての宇都宮市電に関する政治思想」

『函館新聞』 『北海道新聞』 ...

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小樽商大、帯広畜産大、北見工大そして北海道教育大学?

小樽商大、帯広畜産大、北見工大が、経営統合し一つの大学法人になるという。しかも、他の北海道の単科大学のさらなる参加を歓迎するという。もちろん、北海道教育大学もその一つとして、統合された大学法人も考...

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討論 君主制

近代は平等を原理にしている。しかし、この原理から逸脱した君主制、あるいは王政、帝政は、残存している。この意味を考察する。討論参加者は、7月1日日曜日24時までに、コメント欄にその主張を張り付ける。 ...

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討論 路面電車

路面電車ルネサンス、とりわけ宇都宮市の事例を考察する。 討論参加者は、7月1日日曜日24時までに、コメント欄にその主張を張り付ける。 コメントは、7月2日以降に公開されます。それまでは、表示されませ...

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20180529 2018年5月25日 空間放射線量が2倍に 函館市

 5月25日に函館市の空間放射線が、通常の2倍になった。その日、かなりの時間、外にいた。馬鹿なことであった。その日から、喉が痛み、鼻水がとまらなくなった。翌日には、耳鼻科を受診した。原因は、風邪だそう...

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討論 路面電車

12月25日09時16分、締切ました。 下記のテーマで討論会を実施する。 「後期近代における路面電車の意義を思想史的観点から論述する」 1、締切:12月24日24時 2、1500字以上200...

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討論 ドイツ連邦議会選挙

12月25日09時17分、締切ました。 以下の主題に関する討論会を実施する。 「現代ドイツの様々な現象、たとえば2017年ドイツ連邦議会選挙等の意義を思想史観点から論述する」 1、締切:12...

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『函館新聞』(2017年12月01日)掲載ーードイツ連邦議会選挙

「2017年のドイツ連邦議会選挙におけるAfDの躍進――政治学の錯誤と難民政策」という講演を函館フェロークラブ(2017年11月21日)で実施した。その講演内容が、『函館新聞』(2017年12月01日...

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AfDの躍進と難民政策――2017年のドイツ連邦議会選挙に関する政治思想的考察(その1)

AfDの躍進と難民政策――2017年のドイツ連邦議会選挙に関する政治思想的考察(その1)                                   田村伊知朗 第一節 選挙結果   2...

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討論 難民受け入れ問題

締め切りました。 20170924  2017年9月24日にドイツ総選挙が実施された。この選挙の争点の一つは、難民問題であった。その結果、AfD(ドイツのための選択肢)という政党が、難民受け入れの...

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討論 カタローニエン州政府の独立

締め切りました。  20171001  カタローニエン州政府が2017年10月1日にスペインから独立しようとして、住民投票を実施した。それは、クリミヤ半島独立と同様に、是認されるべきとおもわれる。...

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残像ではなく、残鳴――ストレスの原因

残像ではなく、残鳴――ストレスの原因   残像という言葉は、頻繁に聞かれる。実際の視覚情報が、眼に焼き付いていることを指している。眼で実際に見た光景が、いつまでも残っていることを意味している。たとえ...

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20170622 『函館新聞』掲載――富山市の路面電車ルネサンスにおける残された課題

路面電車ルネサンスの日本版として、富山市の路面電車ルネサンスを研究している。残された研究史として、この交通政策史および都市政策史における国土交通省都市・地域整備局の役割を検討している。その成果の一部を...

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近代の理念の破壊――少数者としての喫煙者への抑圧

  近代は様々な美しい理念を形成してきた。自由、平等、連帯という近代社会の基本的理念を形成してきた。さらに、後期近代にはその美しい理念に加えて、美しすぎる理念を産出した。共生、少数者の権利の擁護等の理...

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巨大組織における個人――大学という組織における素人行政

 渦潮のなかで泳いでいる場合、その潮流に抗することは困難である。しかし、人間はこの潮流が何処からきて何処に流れようとしているのか、認識できない。潮流の流れに身を任せているつもりでも、それに抗してい...

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討論:世界変革

世界を人間的理性にしたがって再構成するという思想がある。なぜこのような思想が生じるのか、批判的に再検討する。226事件等を題材して討論してください。 1、締め切りは5月21日24時である。 2、10...

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地方国立大学教授の病理あるいは官僚制の病理:小さい事柄を先にし、大きなことを後回しにする習慣

  日々、日常的にこなさねばならない事柄が増えている。本日締め切り、今週締め切り、来月締め切り、来年締め切りの事柄が、日々堆積している。どうしても、本日締め切りの文書を作成しがちである。簡単だからであ...

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商慣習と銭儲け――正月三が日における百貨店の初売り――追記 伊勢丹三越HDの決定ーー再追記 日本の伝統

本文 20150102 追記 20150907 再追記 20160116 再再追記 20170104 再再追記 本ブログが社会的潮流に竿さすことは少ない。たいていの場合、社会の主潮流と逆の方向を...

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Eine nähere Betrachtung des Plans, das Straßenbahnnetzwerk der Stadt Halle bis Heide-Nord auszudehnen, und dessen Scheitern

Der öffentliche Verkehr und das bürgerliche Bewusstsein von der Öffentlichkeit im Vereinigungsprozes...

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東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(一)

東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(一)                               ...

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東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(二)

東西ドイツの統一過程における公共交通と公共性に対する市民意識 ――ハレ市・ハイデ北への路面電車の延伸計画とその挫折過程に関する考察(二)    田村伊知朗 4.路面電車の延伸計画の挫折  このよう...

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地域学研究の必要性

 西欧において欧州共同体が形成された。国民国家を超えた地域としての西欧そして現在では欧州という地域概念が形成された。最近、英国がこの共同体から脱退することを表明したが、この意義が消滅したわけではない。...

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参議院選挙の争点隠しーー改憲勢力の現実化ーー「支持政党なし」の意義

 7月11日月曜日に選挙結果が確定した。各新聞の見出しには、「改憲勢力が三分の二以上」という文言が躍った。しかし、マス・メディア各社は、投票日前の争点として、アベノミックスを挙げていた。変質漢と言われ...

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1868-1968 テロリズムとしての近代革命

1868-1968 ――テロリズムの勝利としての1868年明治維新、そして1968年以後のテロリズムの敗北 鳥羽伏見の戦いが始まる1868年は、正確に言えば慶応4年である。年号が示しているように、...

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20160519 後期近代における大衆――市民公開講座の位置づけ

20160519 後期近代における大衆――市民公開講座の位置づけ                                                        田村伊知朗 2016...

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路面電車による非日常空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(二)

路面電車による非日常空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(二)     3. 旧車両基地における旧式車両の動態保存    現在、ハレ市ではローゼンガルテン車両基地において営業車両が格納さ...

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路面電車による非日常空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(一)

路面電車による非日常的空間の形成――バーゼル市、ハレ市の事例を中心にして(一)                                                   田村伊知朗     ...

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路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン州とハレ市の日常空間における事例を中心にして(三)

路面電車による市民的な公共空間の形成――ベルリン市とハレ市の日常空間における事例を中心にして(三)    4. 自然との調和    ここでの自然概念には、人間的自然も包摂されている。人間は様々な欲求を...

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